緑井八丁目の勝手踏切について

JR可部線・梅林駅~七軒茶屋駅間の南側、梅林小学校近くを走る線路上に、
通称「勝手踏切」と呼ばれる場所があります。
一昨年4月、この「勝手踏切」を通行していた方が広島方面行きの列車と接
触し、お亡くなりになるという痛ましい事故が発生しました。この場所は、
もともと旧里道が鉄道と交差していた箇所で、正式な踏切設備(警報機・
遮断機など)は設置されていません。それでも長年、近隣住民の生活道路
として利用され、「勝手踏切」と呼ばれてきました。
さらに一昨年10月には祇園地区で、昨年10月には安佐北区の西日本旅客鉄
道(JR西日本)芸備線においても、同様の死亡事故が相次いで発生してい
ます。勝手踏切での事故は後を絶たず、その危険性が改めてクローズアッ
プされています。
(詳しくは、私のブログ〈2024年4月22日、11月19日、2025年4月4日、
15日、7月29日〉の記事をご覧ください。)
広島市と西日本旅客鉄道(JR西日本)は、勝手踏切での死亡事故による社会的
影響を重大に受け止めています。梅林学区社会福祉協議会とも連携しながら、
安全な通行への機運を高め、将来的には地域の総意として一定の方向性が得ら
れるよう、さまざまな取組を進めています。
このたび、安佐南区役所により、踏切周辺の通行実態調査が実施されました。
昨年7月には、社協の提案により安佐南警察署と安佐南区役所が連携し、梅林
小学校で踏切横断に関する安全教育が行われました。地域の宝である子どもた
ちへの教育は、大人の意識にも波及したのか、通行実態調査では午前中の往来
は10人に満たない状況でした。
◆昨年7月の梅林小学校における安全教育
・校長室
・教室
通行実態調査の同日、安佐南区維持管理課とJR西日本から「線路の横断に関する
お願い」を地域へ配布・回覧し、安全な経路の利用を呼びかけました。
安佐南区役所の職員の手で、関係する町内の全世帯にポストインされました。
私もその一部をお手伝いさせていただきました。
◆七軒茶屋第4踏切
事故のあった緑井八丁目の勝手踏切の迂回路となる「七軒茶屋第4踏切」は、
自動遮断機と警報機が設置された正式な踏切です。
◆新設の横断歩道
さらに昨年秋には、その先の県道横断部に横断歩道も設置されました。歩行者
が法的に優先される環境が整い、二重の安全確保が図られています。
勝手踏切を通る利便性は理解できます。しかし、人命に勝る利便性はありま
せん。痛ましい事故を二度と起こさないためにも、安全な経路の利用を強く
お願い申し上げます。
今後、安佐南区では「線路の横断に関するお願い」配布後の通行実態につい
ても調査を行う予定です。一方で、勝手踏切を封鎖するためには、里道の公
用廃止にあたり隣接地権者および町内会長の同意が必要とされています。
しかし、緑井八丁目の事案では、その手続きが進んでいないのが現状です。
◆勝手踏切
軌道内は※バラストやレールにより安全に歩ける形状にはなく、非常に危険
であることが分かります。
※鉄道の一般的な線路には、「バラスト」と呼ばれる砂利(砕石)が敷いて
あります(赤丸が、バラストです)。
町内会加入率が低下している今日、町内会長個人に重い責任を求める現在の
仕組みは、時代に適合しているとは言い難い面もあります。梅林学区社会福
祉協議会としては、住民の命と安全を守る観点から、一刻も早い封鎖が必要
であると考えています。地域の安全意識の向上が確認され、かつ近隣に安全
設備を備えた踏切が整備されている現状を踏まえ、広島市および西日本旅客
鉄道(JR西日本)の責任において、当該勝手踏切の封鎖について適切な判断
を行っていただくよう、強く要望いたします。
2026/02/20














