阿武山ハイキングコース調査
おはようございます。海徳ひろしです。
広島市立梅林小学校では、毎年、5年生が阿武山の登山学習を行って
います。八木三丁目にお住いの世話役の方から「登山道に整備されて
いる丸太階段の鉄杭が飛び出ており危険なので、打ち込んでほしい」
とのご意見をいただきました。
阿武山の登山道は、平成のはじめに広島県が遊歩道として整備したも
のであり、その後、安佐南区役所へ引き継がれ、ハイキングコースと
して利用されています。
昨日は、そのご意見を受け、安佐南区役所・農林建設部の職員さんと
現地を調査しました。
権現山から鳥越峠を経由し、阿武山山頂を目指すルートです。
このように、丸太が朽ちて鉄杭が飛び出ている箇所が随所に見られ、登山
者がつまずく危険があります。
大きく飛び出した鉄杭を見付けては、区役所の職員さんがハンマーで打ち込
みました。
山頂(標高586m)付近には、水神を祀る貴船神社の祠があります。
帰りは、鳥越峠から緑井八丁目の299渓流砂防堰堤を目指し、土石
流の痕跡を間近に見ながら下山しました。表層のみならず岩盤も浸
食された箇所が散見され、渓流にはゴロゴロと転石がとどまってい
ました。
平成26年8月広島豪雨土砂災害では、このような大規模な土石流が
同時多発し、直下の住宅密集地を襲った恐怖を改めて思い起こしま
した。
麓の299渓流には、国により、幾つもの巨大な砂防堰堤が整備され、
地域には一定の安全・安心がもたされました。しかしながら、近年
頻発する災害では、自然の猛威にはインフラ整備が絶対ではないと
いう教訓を与えてくれています。
先般、避難勧告が廃止され、避難指示に一本化されました。行政等
の発する避難情報にしっかりと耳を傾け、早目の避難を心掛けてく
ださい。
このたびの阿武山ハイキングコースの調査では、眺望や安佐南区役所
職員さんとの会話を通じて、改めて地域資源を知ることができました。
これからも、地域の皆さまと共に、安佐南区役所の協力も得ながらこの
資源を大切にしていきたいと思います。
2021/05/27