防災の日(口田東小学校「心の参観日」)

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9月1日は「防災の日」です。
1923年(大正12年)9月1日に起きた「関東大震災」に由来し、
台風シーズンを迎えるこの日に、広く国民が災害についての認
識を深め、備えようというものです。
安佐南区復興工務係から福本技師と貞德技師、愛媛大学環境デ
ザイン科の澤本陽奈さんがゲストティーチャーとして口田東小
学校に招かれ、「復興まちづくりと私たちにできること」と題
して、5年生84名を対象に授業を行いました。

①レジュメ

全体のコーディネートは安佐南区復興工務係の貞德さんです。
貞德さんは、口田東小の卒業生で、校長先生は在校時の恩師とのこと
です。

②IMG_4094

はじめに貞德さんから、自分の住むまちがどんなところか、平成26年
8月の災害時の大雨のメカニズムや被害の状況について、イラストを交
えて分かりやすい言葉で説明しました。まずは、知ることが防災の入口
です。
 
④IMG_4017

引き続き安佐南区復興工務係福本さんから、行政の実施するハード整備の
説明です。避難路や砂防ダム、雨水渠のスケールについて、身近な先生の
身長やプールの大きさに例えて説明し、その巨大さを感じてもらいました。

⑦IMG_4117

復興まちづくりとは・・・衰えていたものが再びにぎわいを取り戻すことハード
だけでは復興は成し得ません。人の繁栄が相まって復興に近付きます。
生徒の皆さんができること、まずは被災地を知ることから始めてほしいと話
しかけました。
 
⑥IMG_4049

つづいて愛媛大学環境デザイン科の澤本陽奈さんです。

⑧IMG_4079

澤本さんは、平成26年8月の豪雨により、土石流で自宅が全壊する被害を
受け、大好きなおばあちゃんを亡くされました。深い悲しみを受けた当時
の状況や心境を振り返り、後悔しないでいいように、一人一人の防災に対
する意識を高めてほしいと訴えました。

●平成26年9月2日
緑井8丁目、澤本さん自宅付近

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また、「釜石の奇跡」の事例も紹介されました。防災の鍵は子どもたち・・・
そして、「率先避難者たれ」の教え。自らの命を守り抜くことが、周りの人
たちの避難行動に繋がります。

④澤本さん

昨年8月の大雨に伴い発せられた避難指示に、澤本さんのお父さんは、地域
に避難を呼び掛けて回り、率先避難者を実践されています。
 
●令和3年8月17日 
私のブログ「今すぐ避難を‼」

砂防①

消防局①

3人の講師が、それぞれの立場で熱意を持って、たくさん大切なことを伝え
ました。復興工務係の皆さん、区境も越えて、どんどん地域に繰り出す姿勢、
素晴らしいです。行政のこういった取り組みが、地域防災力、ひいては地域
コミュニティの向上に繋がります。

⑪IMG_4110

5年生の子どもたちは、8年前はまだ3歳。対岸で起こった大災害が記憶に残
っているはずもありません。今日は、被災を経験した澤本さんが、災害の教
訓を伝えてくれました。こうやって、被災された人の思いを伝えていくこと
が大切です。
1日限りの先生、お疲れまでした!
きっと子どもたちの心に響いたと思います。

◆この3人には、来年9月1日開館の豪雨災害伝承館で、講演をお願いしたいと
思います。

2022/09/02

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