下祇園駅の自由通路
JR可部線下祇園駅では、駅利用者の利便性や安全性の向上を図るため、
広島市において駅の東西を結ぶ自由通路等を整備するとともに、JR西
日本㈱において改札口を西側に新設するなどの駅改良に取り組まれて
きましたが、本日1月28(日)始発より、自由通路及び東西新駅舎が供用
開始となりました。
私は、この整備を計画立案から事業推進まで関わって来られた元広島
市道路交通局長の谷山氏、同じく加藤氏とともに、完成した自由通路
等を視察しました。
JR西日本㈱のご担当者様から、駅周辺を取り巻く概況として、近年は
開発が進み、駅利用者がここ10年で約1.5倍と急増したことなどから駅
西口の設置要望の声が高まり、踏切を渡る危険回避から自由通路整備に
着手されたとの説明がありました。
◆下祇園駅自由通路
デザインコンセプトは、「まちなみ・自然環境との調和と周辺発展を
リードする新しい玄関口」です。下祇園地区の自然景観に配慮しつつ、
新たな街並みの玄関口にふさわしい品格とあたたかみのあるデザイン
とし、正面入口から続く壁面や天井の縦ルーバーは、武田山の木々の
中を歩いているような空間を演出しています。
エレベーターは、東西に1基ずつ設置されています。
階段の端部には、「階段段鼻識別シート」と呼ばれる赤と黄色のシート
が設置されています。視覚障害者の方に対し、段差をより分かりやすく
するためのものです。
幅3メートルの通路には点字ブロック、壁面には2段の手すりが設置される
など、バリアフリーにも配慮されています。
通路内は、白を基調とした壁面で、ところどころで柔らかな光が入り、明る
い空間となっています。
新設された上りホームを東口自動改札から望みます。
自由通路の供用により、祇園踏切を渡らず済むため、下祗園駅の利用だけ
でなく、東西の往来に対しても、格段に安全性が向上しました。
下祇園駅では、ホームから電車が発車する際に「ぎおん音頭」のメロディー
が流れます。地域に根差した愛着ある駅として、地域の皆様に利用されるこ
とと思います。
◆下祇園駅全景
広島市HPより(2023年10月25日撮影 西方から望む)
私は、2017年から下祇園駅の自由通路整備について、市とともに取り組んで
きましたが、この度、自由通路が完成したことを心から嬉しく思います。
2024/01/28