私たちの住む街から平和を願って

街の歴史と被爆ギターのつどいが、広島市佐東公民館で開催されます。
◆私たちの住む街から平和を願って
日時 :2025年11月29日(土)14時~16時30分
会場 :広島市佐東公民館ホール(広島市安佐南区緑井6-29-25)
入場料:無料
◆入場申し込み
電話にて
・ひゅーるぽん 082-831-6888
・佐東公民館 082-877-5200
川内地区。それは昔から広島菜の広がる緑豊かな地、今では住宅
が多く立ち並び人々が住む「街」へと変わってきました。
原爆の落ちたあの日、爆心地から離れているにもかかわらず川内
地区の人々の運命は大きく変わりました。そんな土地の記憶を次の
世代に残していきたい。そして小さいけど私たちから平和の小さな
タネをまいていきたい。あの日をくぐり抜けて復活した被爆ギター
の音色とともにみなさんといっしょに平和の大切さをあらためて感
じていきたい。
二度と悲しい思いをしないために。
◆第一部 川内のこれまでの歴史
川内・温井義勇隊遺族会 会長 柳原有宏さん
「川内村国民義勇隊」
8月6日、約500人の川内村国民義勇隊が中島地区に出動しました。
先発隊は、現場で作業に着手したときに被爆し、約200人が死亡
しました。このうち、自宅まで帰りついて息をひきとった人はわ
ずか7人でした。
後続隊は、現場に向かう途中で被爆、無傷で帰って来た人もいま
したが、後に原爆症に苦しむ人が少なくありませんでした。また、
市内中心部に家族を捜しに行った人たちも残留放射線に侵されま
した。中島町の建立された「義勇隊の碑」には、180名の死没者の
名前が刻まれています。(出典/広島平和記念資料館資料)
●8月6日 川内温井義勇隊慰霊式(中区中島町)
第二部 被爆ギターコンサート
ギタリスト 石原圭一郎さん
「被爆ギターについて」
1938年ごろに製造されたこのクラシックギターは、1945年爆心
地から約3キロの旭町(現在の南区)の井上さんの民家で原爆に
遭いました。壊れた家屋から奇跡的に発見されたギターは、高熱
で塗料は溶け、板も反り返ってはがれて音色を奏でることはでき
なくなってしましました。しかしその後60年近くたって修復され、
美しい音色がよみがえったのです。
井上さんが父親から受け継いでこられたこのギター。現在は石原
さんい託され、全国で平和の大切さを静かな音色で訴え続けてい
ます。
●ギタリスト 石原圭一郎さん
被爆から80年を迎えようとする今。戦争を知らない世代が増えるなか
で、一人ひとりがあの日の出来事に思いを寄せ、「平和の意味」を次
の世代へとつないでいくことが大切です。静かに響く被爆ギターの音
色は、失われた命への鎮魂とともに、私たちに「平和のバトン」を手
渡してくれます。
川内の歴史を胸に、被爆80年を見つめるこの年に、平和への願いを新
たにし、未来へと受け継いでいきましょう。
2025/11/13








