平成26年8月広島豪雨土砂災害からの復興状況
おはようございます。海徳ひろしです。
昨日は、国土交通省中国地方整備局・広島西部山系砂防事務所
主催の「平成26年8月広島豪雨土砂災害からの復興状況~報道
関係者向け現場開放~」に参加しました。
完成間近の303渓流土石流堆積工内を報道関係者の皆さんへ現場
解放し、平成26年8月豪雨からの復興状況の説明が行われました。
広島西部山系砂防事務所・國時副所長から復興状況の説明です。
国土交通省広島西部山系砂防事務所では、平成26年8月20日に発生
した広島豪雨土砂災害からの復興を目指して30渓流40基の砂防堰堤
の整備を進めてきました。流路等の工事が一部残っているものの、
砂防堰堤40基全てで堰堤本体が完成し、梅雨時期を前に土砂を止め
る機能が確保されています。
地域の安全を守る巨大な303渓流砂防堰堤が概ね完成している状況を
確認することができました。
◆303渓流砂防堰堤
●上流堰堤14,000㎥+土石流堆積工20,000㎥=計34,000㎥の土石を
受ける容量があります。これは、25mプール110杯分と同等の容量です。
●ダム工事の特徴として、INSEM(インセム)工法を採用しています。
現場内で発生土とセメントを混合しダムに使用することで、搬出土砂
の削減と大型ダンプ通行量の低減等を実現しました。
●ICTの取組として、施工機械のコンピューター管理で、品質向上と安全
確保、UAV(ドローン)による3次元測量、3次元スキャナーによるイメ
ージ作成が行われています。
国土交通省が、現場の第一線で強い使命感とスピード感を持って事業
を進め、取り組んでいただいた、その努力が目に見える形で具現化さ
れたものであり、確実に災害に強く安全・安心なまちへと変わりつつ
あることを実感しました。
2020/06/18