安佐南区防災講演会

安佐南区アイキャッチ

広島市の防災まちづくり事業で資格取得した防災士・地域防災リーダーの
フォローアップ研修として、安佐南区役所講堂において、安佐南区役所、
安佐南消防署、安佐南区自主防災連合会の主催で「安佐南区防災講演会」
が開催されました。

②チラシ

会場内外では、広島市豪雨災害伝承館の取組や被災写真が展示され、防災
意識を高める工夫がなされています。

③伝承館パネル

④パネル

⑤非常食

   

◆第1部 

愛媛大学社会共創学部環境デザイン学科学生・防災士 澤本陽奈さん
「過去の災害から学ぶ~わたしたちにできること~」

⑥講演

澤本さんは、平成26年8月の豪雨により、土石流で緑井八丁目の自宅が
全壊する被害を受け、大好きなおばあちゃんを亡くされました。
深い悲しみを受けた当時の状況や心境を振り返り、災害により失わなく
てよい命を失わないように、後悔しないように、一人一人の防災に対す
る意識を高めてほしいと訴えました。

⑦講演

また、東日本大震災において、小学生、中学生が日ごろの防災教育を
生かして高台に避難し、それに連れられる形で大人たちも逃げて大多
数が被災を免れた、いわゆる「釜石の奇跡」の事例も紹介されました。
防災の鍵は子どもです。そして、「率先避難者たれ」の教え。自らの
命を守り抜くことが、周りの人たちの避難行動に繋がります。

⑧釜石の軌跡

澤本陽奈さんは、これまでも、令和2年12月に「平成26年8月広島豪雨
土砂災害緊急砂防事業の完成式」、令和4年9月に口田東小学校の防災
学習、昨年10月には母校の安古市高校で講演され、被災の教訓と記憶
を伝えてこられました。

◆口田東小

⑩20220901口田東小

平成26年8月の豪雨災害から、今年で10年を迎えようとしています。
彼女は、この間、東日本大震災の災害ボランティアに参加して被災者
の思いに共感し、大学では防災や持続可能な地域社会について学ばれ
ました。そして、今春からシステム関係の民間企業に就職されます。
故郷の広島市では、様々な機会を通じて減災への思いを発信し、防災
意識の高揚に尽力していただきました。
おばあちゃんとの思い出を胸に、社会に出ても頑張ってもらいたいと
思います。

⑪締め

◆第2部 
「きょうから出来る災害の備え~早めの避難につなげよう~」
TSS気象予報士・防災士 田代香子さん

⑫田代さん

本年元日には、能登半島地震により正月にあらぬ映像が目に飛び込み、
絶句しました。広島市でも、大きな影響を与えると想定される南海ト
ラフ巨大地震や五日市断層などによる地震がいつでも起こり得るもの
として、或いはこれまでにも発生した土砂災害に対応するため、早め
の避難と備えについてご講演いただきました。

⑬田代さん  

田代さんも澤本さんも異口同音に説かれたのが、事前の備えとして
、日頃から家族で、避難ルートや避難場所、危険な箇所を知っておく
、災害が起こったらどのように行動しておくかをイメージしておく、
こういった危機管理が重要となるということです。

⑮田代さん

私も防災士の一人として、地域の防災・減災のため、被災の風化や忘却
に抗い、教訓を伝えていくとともに、たくさんの人に、早めの避難と備
えの大切さを訴えていきたいと思います。

2024/02/27

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