八木用水蓋掛けによる道路拡幅
安佐南区地域整備課より、道路拡幅を目的とした八木用水の蓋掛け
について、私は管理者の祇園町他二ケ町土地改良区副理事長として
相談を受けました。
八木用水は、農業用水路として機能しており、取水機能や維持管理
を踏まえると、開渠であることが好ましいため、原則、蓋掛けは認
めていません。このため、地域にとって蓋掛けによる道路拡幅が不
可欠なものなのか、自ら確認するため、現場で説明を受けました。
場所は、長束・西原地区です。
◆長束一丁目24番、18番地先
通過交通が多い市道ですが、通学路に指定されており、車と歩行者が
輻輳して危険な状況が伺えるとともに、道路幅が2.8~3.0mと狭いこ
とに加え、道路線形が悪く、諸交通の通行に支障をきたしているため、
地元自治会から道路拡幅の強い要望があったとのことです。
現地を確認すると、道路線形がS字で狭いため、生活道路としては非
常に通行が難しい状況にありました。
●蓋掛けイメージ入り
区では、通行を容易とするため、最小限の延長で蓋掛けを計画しており、
地域の利便性や安全性向上を考えた時、私はやむ得ない対応と判断しま
した。土地改良区の理事会で、許可が正式に得られれば、農閑期(10月
以降)に工事実施が予定されます。
●蓋掛けイメージ入り
◆西原四丁目19番地先
ここは、西原にんじん通りに対し、狭い道路が鋭角に交差していることに
加え、八木用水が並行して流れている形状であるため、実際に小型乗用車
で走ってみると、非常に通行円滑性に欠ける状況でした。
この改善に向けては、隅切りを設置することにより、非常に大きな効果が
期待できます。
●蓋掛けイメージ入り
これから構造等の検討を始めるとのことですが、これについても、私は
やむ得ない対応と判断しました。市には、八木用水への影響を最小限に
抑えるような検討を進めていただきたいと思います。順調に進めば、来
年度の工事を予定するとのことです。
私は、歴史ある八木用水を守っていく管理者の一人でもありますが、地域
の声に応えたいといった市の思いも汲み取りながら、住み良いまちづくり
の一助になりたいと考えています。
2024/07/18