第47回全国土地改良大会佐賀大会③
佐賀県出張の3日目は、「牛津川遊水地(うしづがわ ゆうすいち)」を視察
しました。
◆牛津川遊水地事業
国土交通省・九州地方整備局武雄河川事務所の担当者から事業の概要につい
て説明を受け、現地を視察しました。
牛津川遊水地は、洪水時に牛津川を流れる水を一時的に遊水地内に取り入れ
ため込むことによって、牛津川を流れる水の量を減らすことで牛津川の水位
を低下させます。その結果、牛津川の水が堤防からあふれることを防いだり、
牛津川にある排水機場の運転を停止させないことにつなげたりして、地域を
水害から守ります。
●牛津川
●遊水地
大洪水の時に一時的に水を貯留
容量:約250万㎥
面積:約90ha
●牛津川遊水地排水機場(工事中)」
遊水地内の水をポンプで排水します。
現地では、堤防や越流堤などの整備が進み、事業の規模と効果を実感できま
した。土地改良区の立場から見ると、農地への影響や排水計画との整合、今
後の維持管理体制が重要な課題です。治水と農業の両立を図る上で、関係機
関との連携が欠かせないと感じました。遊水地の整備が進むことで、安全で
持続可能な地域づくりにつながることを期待しています。
視察を終えて、博多駅から新幹線で広島へ向かいます。
今回の佐賀県出張では、第47回全国土地改良大会佐賀大会への参加と、牛津
川遊水地の視察を通じて、「水を活かす知恵」と「地域を守る技術」の大切
さを学びました。地域の安全と農業の発展を両立させるためには、行政・土
地改良区・地域住民が一体となった取り組みが欠かせません。
この経験を活かし、祇園町外二ケ町土地改良区の活動にも、学びを反映させて
いきたいと思います。
2025/10/16