原爆の日
今日、広島は原爆投下から79年となる「原爆の日」を迎えました。
全国の被爆者はことし3月末時点で全国であわせて10万6825人となり、
昨年度と比べると6824人少なくなっています。
そして被爆者の平均年齢は85.58歳で、前の年より0.57歳高くなりま
した。
平和記念公園では、広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式が営まれま
した。
◆松井一實市長・平和宣言
「皆さん、混迷を極めている世界情勢をただ悲観するのではなく、こうし
た先人たちと同様に決意し、希望を胸に心を一つにして行動を起こしまし
ょう。そうすれば、核抑止力に依存する為政者に政策転換を促すことがで
きるはずです。必ずできます。
争いを生み出す疑心暗鬼を消し去るために、今こそ市民社会が起こすべき
行動は、他者を思いやる気持ちを持って交流し対話することで「信頼の輪」
を育み、日常生活の中で実感できる「安心の輪」を、国境を越えて広めて
いくことです。そこで重要になるのは、音楽や美術、スポーツなどを通じた
交流によって他者の経験や価値観を共有し、共感し合うことです。こうした
活動を通じて「平和文化」を共有できる世界を創っていきましょう。特に次
代を担う若い世代の皆さんには、広島を訪れ、この地で感じたことを心に留
め、幅広い年代の人たちと「友好の輪」を創り、今自分たちにできることは
何かを考え、共に行動し、「希望の輪」を広げていただきたい。広島市は、
世界166か国・地域の8,400を超える平和首長会議の加盟都市と共に、市民
社会の行動を後押しし、平和意識の醸成に一層取り組んでいきます」
被爆者の平均年齢が85歳を超えている現状を踏まえると、未来に向けて被爆
者の思いや言葉を伝え、広めるには若い世代の力が必要です。
これからも「核兵器のなき世界」「平和な世界」を目指して活動をすすめて
まいります。
2024/08/06