恵下埋立地
こんばんは。海徳ひろしです。
今日は、恵下埋立地(仮称)の建設現場を視察しました。
現在の燃え殻の状況と今後の処理について、環境局恵下埋
立地担当部長から説明を聞きながら、現地を確認しました。
広島市が平成28年5月、佐伯区恵下地区で埋め立て処分場の
建設を始めたところ、現場で大量の廃タイヤの燃え殻を発見し
ました。約5600トンにものぼる燃え殻の中に、管理型産業廃棄
物処分場に埋め立てできる判定基準を超えるダイオキシン類を
含む燃え殻が存在することが判明しました。
予定地は以前、産業廃棄物の業者が土地を借りて中古タイヤ
の仮置き場として使用していた場所で、業者の経営者はすで
に死亡していて、どのような経緯で灰が埋まっていたのかは
わかりません。
現在、燃え殻の存在する区域の周囲には、立ち入りを制限するため、
ロープで囲っています。また、埋立判定基準を超えるダイオキシン
類が確認された燃え殻の上はブルーシートで覆い、燃え殻が、飛散
や降雨により流れ出さないよう保全策を講られています。
燃え殻の存在する区域のそばには、恵下谷川の支流が流れています。
この川に、燃え殻が、飛散や降雨により流れ出すことを心配する声
があります。
このことに対して、環境局から説明を受けました。
『燃え殻を掘削・除去する際には、屋根付きテントを設置や燃え殻に
触れた排水を沈殿処理するなど、燃え殻の飛散や降雨による流出を防
ぐ安全対策を実施することとしており、河川水質に問題が生じさせな
いよう、安全には万全を期して処理することにしています。また、燃
え殻周辺の地下水や直近河川である恵下谷川の水質を定期的に監視す
ることにしており、恵下谷川の流域面積が太田川の流域面積の1%にも
満たない広さということを考えれば、ここでしっかりと管理することで、
太田川の安全性は十分に確保されると考えています。また、ダイオキシ
ン類は水に溶けにくい性質のため、ダイオキシン類を含む燃え殻そのも
のを飛散や流出しなければ、河川等の周辺環境に影響は及ぼすようなも
のではありません』
工事を請け負った、大林JVからも保全策について説明を受けました。
今日の視察で、河川水質に問題が生じさせないよう、安全な処理を進めている
ことがわかり、まずは安心しました。
今後は、定期的に現地視察を実施していきたいと思います。
2017/04/18