おはようございます。海徳ひろしです。
平成30年10月17日、「広島紙屋町・八丁堀地域」の「地域整備
方針」が都市再生本部により決定され、「広島紙屋町・八丁堀
地域」の指定を含む「都市再生緊急整備地域及び特定都市再生
緊急整備地域を定める政令の一部を改正する政令」が10月24日
に施行されました。
これを受けて、私は、東京の都市再生特別地区開発等の事例に
ついて調査しました。

◆東京ミッドタウン日比谷
三井不動産を事業主とする再開発で、地下4階、地上35階建ての
超高層ビルは、延べ面積約18万9000㎡です。

低層部の商業エリアには、都心最大級のシネマコンプレックスを
設け、足元の日比谷ステップ広場で、映画に関するレッドカーペ
ットイベントなどを行います。

14時から『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
のジャパンプレミアレッドカーペットイベントが開催されるの
で、その準備中でした。主演のレオナルド・ディカプリオが
登場します。

土地区画整理事業によって2棟の間を走る千代田区の区道を北東側に
寄せ、官民連携の広場が誕生しました。

道路や広場の維持管理は三井不動産と千代田区、地元商店会などが
組織する一般社団法人「日比谷エリアマネジメント」が担っています。

商業施設内の3層吹き抜けのアトリウムと直径約30mの円形広場を一体
的に利用し、演劇イベントなどを開催します。

日比谷公園に面した6階、9階には屋上テラスが設置されています。

日比谷公園側は低層部を丸の内から続く31mの軒高にそろえ、北西側の
日生劇場とも連続性のあるデザインです。

日比谷地区は、2014年、国家戦略特区の認定を受け、新産業創出拠点
として期待されています。

◆渋谷ストリーム

渋谷ストリームは、地下4階、地上36階建て、高さ180mで、2013年に
地下化された東京急行電鉄渋谷駅と東横線の線路跡地に、2018年9月
完成しました。

大きな開口を複数設けた1～3階の商業ゾーンが面するのは、これまで
高架線路で覆われていた渋谷川です。官民連携で整備し、約600mの緑
道などを設けています。

線路線形を踏襲したストリームラインと呼ぶ2階の貫通通路は、渋谷駅
から代官山方面へ延び、国道246号と首都高速で分断されていたエリア
に新たな回遊性を生み出しました。

中層階には、700人が収容可能なホールやエクセルホテル東急が入っています。

14～35階の高層階オフィスには、グーグルが日本国内のスタートアップ
を支援する新拠点「Google for Startups Campus」を開設します。
年内をめどにオープンし、2020年初頭にもプログラムを始める予定です。

都市再生緊急整備地域の紙屋町・八丁堀地区の面積は約161haあり、
東は駅前大橋、西は中央公園、南は平和大通りまでが対象となります。
こうした地域に対し、建物の更新時期に合わせ敷地の共同化、業務・
商業・文化・宿泊などの都市機能の強化・充実を図り、国際平和文化
都市に相応しい賑わいやビジネス機会を生み出す都市空間を形成して
いくことになります。

2019/08/27