八木・緑井地区雨水渠築造工事
下水道局・施設部管路課の案内で、都市計画道路長束八木線の道路
直下に整備される「八木・緑井地区雨水渠築造工事」の現場を視察
しました。
発進立坑を収納する防音ハウスの中で、検温検査からスタートです。
防音ハウス内に設置されてあったシールド機械の中央監視室や土砂
ピットなどは既に撤去されています。
発進立坑では、特殊マンホールの築造が始まっています。
昨年の12月議会、先月の9月議会一般質問で雨水渠の整備状況を聞き
ました。シールド工事の掘進途中に想定を大幅に超える強度の転石が
出現したため、工事が難航し工程が遅延していましたが、本年1月に
掘進を再開、8月中旬に全長約1㎞の掘進が完了しています。
このたび初めて、内径5,250㎜の雨水渠内を八木ヶ丘団地方面に約1㎞
の全区間歩きました。
雨水渠は、セグメントを組み立ててつくられています。
山側からの雨水を雨水渠に取り入れる穴です。
雨水渠の底部には、水の流れをスムーズに導くインバートと呼ばれる
溝がつくられています。
雨水渠完成後は、水が貯留されるため容易に内部に入ることはできま
せんので、貴重な機会です。
シールド到達地点、八木団地付近に設置された投入マンホールから
地上を見上げます。
掘進を終えたシールドマシンの先端部分です。地上に取り出すことは
コスト面などから現実的ではないため、地下に放置されます。
地上に上がり、投入マンホールに設置されるドロップシャフトと呼ばれる
らせん状の設備を確認しました。
大量の雨水が流れ込んだ際、騒音が発生しないよう、らせんを伝って流れ
を減勢するものです。
自然相手に苦労を重ねた雨水渠工事ですが、請負業者をはじめとする関係者、
行政関係者のたゆみない努力と、地域の皆様のご理解とご協力により、9月
会一般質問で確認したとおり、今年度末の完成・供用に向けて順調に進んで
いることを確認しました。
雨水渠工事はいよいよ大詰めを迎えましたが、最後まで細心の注意を払って、
安全に配慮しながら進めていただきたいと思います。
2021/10/29