予算特別委員会・建設関係②
おはようございます。海徳ひろしです。
昨日に続いて、予算特別委員会審査・建設関係における私の質問です。
「JR下祇園駅の自由通路等整備について」
◆海徳質問
現在の駅舎は、線路の東側にしかなく、改札口がない線路西側のエリアには、
AICJ中学・高等学校、イオンモール広島祇園、広島経済大学があります。
・AICJ中学・高等学校
AICJ中学・高等学校には約800人の生徒・教職員が通学、通勤しています。
イオンモール広島祇園には約2200人の従業員が、広島経済大学には約3200人
の学生・教職員が通勤・通学しています。合わせると約6200人となり、これ
以外にも、イオンモールの買物客や線路西側の地域住民の利用もありますので、
多くの方が線路西側から駅を利用しています。
・イオンモール広島祇園
・広島経済大学
線路西側エリアと駅を結ぶ経路は、歩道もない狭隘な踏切を渡るしかありません。
自動車交通量が多く、歩行者が自動車と輻輳しながら、踏切を渡っており、いつ
事故が起きてもおかしくない危険な状況だと思います。
利用者が10000人以上ある駅で構内に踏切があるのは、市内ではこの下祗園駅だけです。
駅のホームは、上り線と下り線の利用者が1つのホームで乗り降りする形状となって
いますが、朝夕のラッシュ時には、ホーム上に多くの利用者がいて、安全な駅とは言
えない状況だと思います。
こうした現状を見ますと、より安全で使いやすい駅となるよう整備を進めていくべきだ
と思いますが、どういった整備を考えているのか。お聞かせください。
◆道路交通局答弁
JR下祇園駅については、駅舎改札口は東口にしかありませんが、駅利用者の流動調査では、
8割が改札のない線路西側からの利用であるという結果でした。こうした結果を踏まえ、駅部
については、利用者の多い線路西側からも直接利用できるよう、改札口を既存の東口に加えて、
西口にも新設し、また、広島方面に向かう上り線であれば東口改札から、可部方面に向かう下
り線であれば西口改札から、線路を横断することなく直接ホームに行けるよう、現在上り線と
下り線の間に挟まれているホームを、それぞれの線路の外側に分割して移設する予定です。
また、この西口と東口を連絡する高架構造の自由通路を道路として新設する計画であり、自由
通路は、屋根やエレベーターを備えるなどバリアフリー化に対応した施設とする予定です。
さらに、西口には、改札口や自由通路と既存の市道を結ぶ駅アクセス道路を新設する計画であり、
マイカー送迎スペースを備えた転回場や駐輪場を整備する予定です。
◆海徳質問
答弁頂いた内容で整備できれば、非常に安全になり、利便性も向上すると思いますので、
是非、確実に整備できるよう進めていただきたい。地元としては、いつ完成するかが気
になります。そこで質問します。
① 総事業費はどれくらいなのか。
② 国補助金の適用など整備財源はどのように考えているのか。
③ 完成時期など整備スケジュールはどうか。お聞かせください。
◆道路交通局答弁
①これまでの概略検討による試算では、本市が行う自由通路及びアクセス道路の整備と、
JRが実施する駅部の改良を合わせた総事業費として、約22億円を見込んでいます。
②市道として整備する自由通路及びアクセス道路については、国の社会資本整備総合交
付金が充当できる都市再生整備計画事業を活用することを想定しています。この交付金
は、事業費の45パーセントの国費が交付されるものです。また、駅改良については、今
年度新たに創設された国の補助制度である次世代ステーション創造事業を活用すること
を想定しています。
この制度は、ホーム拡幅等の駅改良や、バリアフリー化施設など、駅空間の高度化に資
する施設整備に対し、整備主体となる鉄道事業者に、国と自治体がそれぞれ事業費の1/3
を補助するものです。
③来年度、基本設計を行い、平成31年度以降に実施設計、用地買収及び工事を行う予定と
しており、自由通路整備と駅改良を合わせて、平成30年代半ばの完成を目指しています。
◆海徳要望
駅西側に隣接していたコベルコ建機祇園工場の移転を契機に、動き出した事業ですが、
下祇園駅を整備する機会は、まさに今しかないと思いますので、地域の期待に応える
べく、また、駅周辺の交通状況の改善、駅利用者の安全性・利便性の向上、駅周辺の
活性化に向けて、着実に整備していただくことを要望して終わります。
2018/03/10