ヒロシマを語り継ぐ
広島市佐東公民館・1階ロビーで市民が描いた原爆の絵が展示されてい
ます。
●市民が描いた原爆の絵
1974年(昭和49年)5月、被爆者の小林岩吉さんが一枚の絵を携え、NHK
広島放送局を訪れました。その絵には、1945年(昭和20年)8月6日に小
林さんが目撃した光景が、鮮明に描写されていました。「この光景は
消えることなく私の目に焼き付いております。それを命あるうちに描
き止めておきたかったのです。」と小林さんは言いました。
この絵がきっかけとなり、NHKは呼びかけを始め、二千枚を超える絵を
集めるとともに、2002年(平成14年)には広島市なども共同して原爆の
絵を募集しました。原爆の絵は人々の記録―被害者が自ら目の当たりに
し、体験した原爆の悲劇―を伝える貴重な証言です。一筆一筆に、作者
の原爆で亡くなった方々への哀悼の念と、悲劇は繰り返されてはならな
いという切実な訴えが込められています。市民が体験した原爆とはどの
ようなものだったのか、被爆者がどのような思いで絵を描いたのか、皆
様に知っていただきたいと思います。
(広島平和記念資料館)
◆「ヒロシマを語り継ぐ」
●1945年8月6日
◆夜が明けて
●消息を尋ねて
●火葬する
●生きる
明日8月6日は、被爆から80年、そして終戦から80年という大きな節目の
「原爆の日」です。私は、平和記念式典に参列し、犠牲になられた方々
のご冥福をお祈りするとともに、恒久平和への願いを新たにしたいと思
います。
2025/08/05