土木学会「夏休み親子見学会」
公益財団法人土木学会中国支部主催で「夏休み親子見学会」が開催され
ました。見学場所は、天皇原トンネル(仮称)建設工事現場(広島市佐
伯区湯来町大字麦谷)です。
◆天皇原トンネル(仮称)
天皇原トンネル(仮称)は、広島湯来線のバイパスルートとなる幹線道
路として、安佐南区地域整備課が令和5年度に工事発注し、令和6年夏に
工事着手、現在工事を本格化させています。完成すれば、広島市の管理
下で圧倒的最長となる約2.2㎞のトンネルとなります。
●令和5年度の工事説明会配布資料(広島市HPより)
◆広島湯来線(現道)
主要地方道広島湯来線の安佐南区沼田町阿戸と佐伯区湯来町麦谷を連絡
する区間は、山地部を経由する狭くつづら折りの道路で、交通の安全性
や円滑性に支障をきたしています。
◆『夏休み親子見学会』案内(広島市HPより)
夏休みに入ったこともあり、多くの親子連れが参加しました。
安佐南区地域整備課の担当者から概要説明です。
トンネル内をJV担当者の案内で598メートル地点まで歩いていきます。
トンネルは、NATM(ナトム)と呼ばれる工法で掘り進められています。
山岳部におけるトンネルで最も使われている工法で、ダイナマイトによ
る発破等で掘り進め、掘った部分を素早く吹き付けコンクリートで固め、
ロックボルトと呼ばれるアンカーを岩盤奥深くまで打ち込んでいきます。
現在、全長2,185mのうち、598m(約27%)まで掘り進んでいます。
●タイヤホイールローダー
●重ダンプ
●集塵機
●吹付ロボット
◆598メートル地点
ドリルジャンボでせん孔と発破による掘削を行います。掘削は昼夜施工で
行われ、工事は今のところ順調で一日4.8メートルの進捗です。
見学会では、工事中の今でしか見られない大型機械や先端技術などトンネル
工事の最前線を目の当たりにでき、その迫力や知見を肌で感じることができ
ました。また、JVや区役所の担当者から直に話を聞くことで、安全管理に対
する取組や工事の品質確保のための絶え間ない努力や苦労、工夫などを知る
ことができ、とても有意義な時間でした。
◆参加者で記念撮影
参加した多くのこどもたちの好奇心を育み、関心を引き出す非常に貴重な機
会となりました。酷暑の中、休みにも関わらずご対応いただいたJVや区役所
の皆さん、ありがとうございました。
2025/07/19