サッカースタジアム建設予定地発掘調査

遺構アイキャッチ

中央公園で行われた、サッカースタジアム建設予定地における発掘
調査現地視察に参加しました。

視察 海徳

発掘調査は、(公財)広島市文化財団、(公財)安芸高田市地域振
興事業団、(株)島田組によって行われています。

A3

1 発掘調査の状況
2021年9月上旬から近代遺構に続き、近世遺構の調査に入っています。
調査範囲は、当初、約6,000㎡程度を想定していましたが、スタンド
の基礎工事部分の一部設計変更により、調査が必要な範囲が半分程度
となったことに加え、陸軍施設の建設や戦後の応急住宅建設等により
壊される箇所が多くみられ、調査する範囲が限定されることから早期
に調査が終了する見通しです。

B1

2 文化財としての近世遺構の評価
本遺跡一帯は、近世には広島城内の外郭西側(通称西の丸)等と呼ば
れる郭に含まれており、東側を中堀や西の出丸、西側を本川(旧太田
川)によって画されていた地点です。当時の絵図資料等から、ここは
近世を通じ武家屋敷地となっていたと考えられます。
本遺跡の発掘調査では、過去に各所で行われてきた広島城関連の武家
屋敷の発掘調査事例と同様、近世以前にさかのぼると見られる遺構と
してこれまでに石列、井戸跡、礎石、土抗、ピット等を確認するとと
もに、瓦、陶磁器等の遺物が出土しました。近代以降の旧軍関連施設
や戦後の生活による改変によって不明となった部分も多く、当時の建
物や屋敷割等については、今後の整理を通しての解明が期されます。
西の丸の武家屋敷跡地の発掘調査は本遺跡が初例であり、明治期に失
われた当時のこの一帯の姿を知る上で貴重な資料を得ています。

B3

◆礎石
礎石とは建物の柱を受ける土台石のこと

礎石

◆井戸

井戸

3年後の2024年、この場所に約3万人を収容する新サッカースタジアム
が誕生します。
J1サンフレッチェ広島の本拠地となる「街なかスタジアム」の完成を
心待ちにしています

2021/11/28

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