西日本豪雨災害被災地の防災公園
都市整備局復興まちづくり係の案内で、平成30年7月の西日本豪雨
災害により大きな被災を受けた安芸郡坂町、熊野町に整備された防
災公園を視察しました。
◆坂町小屋浦「坂町自然災害伝承公園」
この公園は、西日本豪雨災害により被災した小屋浦公園を犠牲者の
追悼の場、防災意識の向上や被災の教訓の伝承の場となる防災公園
として、再整備したものです。
御影石に公園名称が揮毫されています。
明治40年7月の豪雨災害を伝える石碑によると、この地では繰り
返し土砂災害が起こっていました。
平成30年7月豪雨に伴う土石流で流出した自然石で、コアストーン
とも呼ばれます。この巨石を目の当たりにすることで、早目の避難
の重要性が認識されます。
この公園は、地震や津波に対する指定緊急避難場所となるため、備蓄
倉庫も設置されています。
かまどベンチや防災パーゴラ等の防災機能を併せ持った公園施設が設置
されています。
健康遊具が設置され、高齢者を含めた住民が、健康づくりや余暇活動
を気軽に行えるように工夫されています。
公園には、駐車場が併設されていますが、防災拠点として駐車場の整備
は必須です。
◆安芸郡熊野町大原ハイツ「大原祈念公園」
周辺のハザード(イエロー、レッド)や避難所等が分かり易く記載
されています。
被災の記憶を後世に伝承し、災害犠牲者を二度と出さないという誓い
を表すことを目的に、熊野東中学校の生徒が考えた碑文が刻まれた災
害碑が建立されています。
公園には東屋やかまどベンチが設置され、平時はコミュニティ形成の
場として、有事は災害拠点の場となります。
大原祈念公園にも駐車場が整備されていました。
現在、緑井・八木地区では、梅林学区復興まちづくりプランに基づき、
復興交流拠点施設が併設される八木三丁目公園(仮称)、八敷公園の
拡張整備が同時に進められています。
どちらの公園も、防災公園として、それぞれの特色が生かされた施設
が整備されるよう、本日視察した先行事例を参考に、行政へも提案し
ていきたいと思います。
2021/11/06