都市計画道路 川の内線(高架部)の現地視察
8月20日には、広島市土砂災害伝承館を視察し、復興まちづくりプラン
に掲げた伝承施設が、令和5年9月1日のオープンに向けて、着実に建設
工事が進んでいることを確認しました。
●8月20日 広島市豪雨災害伝承館の建設現場
●8月24日 都市計画道路 川の内線(高架部)の現地視察
伝承館へのアクセス性を高めるには、阿武山麓に工事中の長束八木線
とジョイントする川の内線(高架部)の完成が待ち望まれます。
8月19日のマスコミ報道では「令和6年度(2024年度)末までの完成
は難しそう」とあったため、安佐南区地域整備課復興工務係の案内で、
川の内線(高架部)の工事現場を視察し、今後の見通しを聞きました。
想定以上の硬岩が出現したことによる雨水渠工事の遅延に伴い、川の内
線(高架部)の工事着手が玉突きで遅れましたが、令和6年度の完成に
向けて、橋台、橋脚の下部工事を計画的に発注されています。
橋脚の基礎となる杭工事が完了して、引き続き橋脚のコンクリートを打ち
込む準備が進められています。
これらの下部工事に並行して、鋼製の橋桁(上部工)製作、架設の準備が進
められており、完成までの施工工程を段階的に分かり易く説明していただき
ました。
JR可部線を上越しするための架設工程に遅れが生じることのないよう、厳し
い工程管理の下、安全に配慮しながら工事が進められています。
ビジョンに掲げる計画期間である令和6年度末までに完成させるため、知恵
を絞り、課題解決を図りながら進められていることが分かりました。
建設が進む伝承館を拠点として、住民の皆様が被災の経験や教訓を伝えるた
め、様々な準備に取り組まれています。
●8月20日 広島市豪雨災害伝承館
川の内線が完成すると、JR可部線で分断されている阿武山麓と平地部の道路
ネットワークが強化され、被災地の安全性や利便性が大きく向上します。
●川の内線完成予想図
そして、伝承館へ多くの観光客や修学旅行生に来てもらうためには、川の内
線の高架橋の完成が、大きな呼び水となると期待しています。
冒頭のネガティブなマスコミ報道に不安を感じましたが、被災地の一日も
早い復興に向け、安佐南区地域整備課復興工務係のチーム力に期待してい
ます。
私は、復興まちづくり協議会顧問として、これからも「災害に強いまちづく
り」に取り組んでまいります。
2022/08/26