『踏切の安全啓発活動』(梅林小学校)
梅林小学校の南側を走るJR可部線では、昨年4月、JR可部線の梅林駅~
七軒茶屋駅間の「勝手踏切」で、広島方面行の普通列車に男性がはねら
れ、お亡くなりになられました。
事故のあった箇所は、古くから里道がJR可部線と交差する形で存在して
おり、現在は踏切としての正式な形状にはなっていないものの、近隣住
民の皆様にとっては日常的な生活道として利用されており、「勝手踏切」
と呼ばれています。
(私のブログ、2024年4月22日、11月19日、2025年4月4日、4月15日
をご覧ください)
◆勝手踏切を通過するJR可部線の電車
●赤丸の場所が勝手踏切です。
昨年のような痛ましい事故が再び起こることのないよう、勝手踏切の
在り方については、梅林学区社会福祉協議会、JR西日本、広島市の三
者で幾度も話し合ってまいりました。しかし、長きにわたり住民に利
用されてきた勝手踏切を封鎖することは、容易ではありません。地域
の安全を守るためにはどうすべきかを考えたとき、社協としては、4月
9日に行った三者の話し合いにおいて、まずは住民が勝手踏切を渡るこ
との危険性を知ること、安全な踏切を渡ることの重要性を再認識するこ
とが必要だと考え、地域の宝である、こどもへの安全教育を提案しまし
た。
◆4月9日 安全対策意見交換会(佐東公民館)
JR西日本・安佐南区役所・梅林学区社会福祉協議会の三者で話し合い
ました。
それを受け、安佐南警察署と安佐南区役所が連携し、梅林小学校におい
て、こどもが一日でも早く踏切に関する正しい知識を身につけ、自らの
「命」を守る行動が取れるようになることを目的に、安全な踏切利用や
交通事故や犯罪に巻き込まれないための啓発活動が行われました。
校長室からモニターを通して、全校生徒が各教室で視聴します。
はじめに、安佐南警察署生活安全課から、スライドにより、道路の死
角や公園トイレなど人の目つかない危険な場所について説明がありま
した。楽しい公園も、見えにくい場所は、危険な場所となることもあ
ります。
●道路の死角
●公園トイレなど人の目つかない危険な場所
教室の様子です。こどもたちは、熱心にモニターを見ています。
次に、安佐南警察署から踏切について説明がなされました。
梅林学区を縦断する可部線は、こどもたちが渡る機会も多いため、
踏切の正しい渡り方について、動画を交えて分かり易く説明され
ました。踏切であっても、手前で立ち止まって左右確認するなど、
注意しなければなりません。
「勝手踏切」にも言及されました。ちゃんとした踏切を渡るとき
にも注意が必要ですが、電車が近付いても、警報機や遮断機がな
いため、このようなところを渡っていたら、電車とぶつかっても
おかしくありません。また、勝手踏切のある場所には「立ち入ら
ないでください。」と看板があります。線路内にみだりに立ち入
ると、法律違反になるかもしれないことを教えてくださいました。
引き続き、安佐南区役所地域起こし推進課から、こどもたちへの命
をまもるためのヒントが詰まったプレゼントの説明です。
①知っておきたい踏切のこと(JR西日本)
②啓発用テッシュ(JR西日本)
③踏切事故ゼロを目指して(中国運輸局 鉄道部)
④周辺の危ない踏切情報(安佐南区役所)
④の「周辺の危ない踏切情報」によると、梅林小学校周辺には、
勝手踏切が3箇所、第4種踏切が1箇所あります。
このプレゼントは、家に帰ってお家の人やお友達と一緒に見てください。
夏休みに入りましたが、今日学んだことを胸に、事故に遭うことのないよ
う、楽しく元気に過ごしてもらいたいと訴えました。
この活動で児童は、小学校周辺の危ない場所を知り、踏切の渡り方やルール
など、多くのことを学びました。
ご家族や友達にも教えてもらい、地域ぐるみで安全なまちをつくっていきた
いと思います。
◆あみゴン(安佐南区イベント応援キャラクター)
2025/07/01