総務委員会所管施設視察②
おはようございます。海徳ひろしです。
総務委員会所管施設視察の続きです。
次の視察先は、平和記念資料館(広島市中区中島町1-2)です。
原爆の非人道性や原爆被害の凄惨さを伝えていくため、平成22年
7月に策定した「平和記念資料館展示整備等基本計画」に基づき、
平成23年度から平和記念資料館の本館・東館を合わせた常設展示
の全面的な更新を行ってきました。
この度、本館の展示整備が完了し、平成31年4月25日に本館をリニュ
ーアルオープンいたしました。本館のリニューアルオープンにより常
設展示の展示整備は完了し、平成29年4月にリニューアルオープンし
た東館と合わせ、全ての常設展示をご覧いただくことができるように
なりました。
ここから「8月6日のヒロシマ」が始まります。
原爆が投下された半径2キロのヒロシマです。
この石段は、住友銀行広島支店の入口階段を切り出して移設した
ものです。銀行の開店前に階段に腰掛けていた人は、近距離で原
爆が炸裂し、逃げることもできないままその場で死亡したものと
思われます。原爆の強烈な熱線により階段は白っぽく変色し、腰
掛けていた部分が影のように黒くなって残りました。この人影が
自分の親族のものではないかという申し出が、複数のご遺族から
寄せられています。
1947年8月6日、広島市は初めて平和宣言を発表し、以後、原爆
被害の実相と世界恒久平和を訴え続けています。核兵器廃絶を願
う市民の運動は、1954年のビキニ事件を契機に大きく広がり、高
まりました。現在では、核実験や原発事故で被曝した人々への医
療支援など、多面的な活動もなされています。
人類と核兵器は共存できません。自分たちと同じ苦しみや悲しみ
を経験させてはならないという被爆者の思いを受け止め、引き継
いでいく意思と営みが、いっそう求められています。
2019/07/07